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2007年6月20日 (水)

EDINET XBRLパイロット参加に当たって

いよいよ、EDINET XBRL化パイロットプログラムが始まりますが、説明会に出席してもどうもわかったようなわからないような。。。という方のために、少々余計なおせっかいを。

1.XBRLについていまいちよくわからない。。という方は

◇東京証券取引所

http://www.tse.or.jp/rules/td/xbrl/about.html

(決算短信サンプルデータ&ソフトウェア)

http://www.tse.or.jp/rules/td/xbrl/data/index.html

⇒XBRLを体験できます。

◇日本公認会計士協会

「ちょっと教えて!XBRL」

http://www.hp.jicpa.or.jp/

アニメでXBRLをわかりやすく説明。会計士向けですが、一般の方でもイメージはつかめます。

◇XBRL Japan

http://www.xbrl-jp.org

XBRLの日本における普及団体。過去のセミナーの資料などがわかりやすい。

◇会計人のためのXBRL入門 · 坂上 学 著 同文館出版

以前このブログでもご紹介しました。

http://www.dobunkan.co.jp/books/book.cgi?Isbn=ISBN4-495-18931-0

http://bcj.way-nifty.com/xbrl/2007/03/xbrl_7fc0.html

今月末から来月にかけて、2冊XBRL関係の書物が出版予定です。

2.「思いっきりパイロット」のすすめ

今回はあくまでパイロットテストです。あまり固いことを考えずに、参加してみましょう。

今まで、セミナーや説明会や公表資料で知った情報、その他流れてくる情報を総合すると、以下のことがいえそうです。

(1)過去の表示形式、勘定科目には一切こだわらない

 今回はあくまでパイロットなので、今まで実際の有報でどのような表示方法、勘定科目を採用していたかを無視して、一からEDINETタクソノミで決められている勘定科目を使って表示したらどうなるか、という気持ちで作ってみる。どうしても該当する科目がない場合に限り、勘定科目を追加(拡張)する。ただし、財務諸表規則や業法で決められた表示方法には従う。なお、HTML部分での「表示方法の変更」の記載はパイロットでは不要とのことのようです。正当な理由による表示方法の変更か否かも気にしなくてよいようです。ただ、そもそも表示方法が財規や会計基準に照らして妥当ではないといった表示は認められないので、EIDINETタクソノミの勘定科目のどの科目を使うかについては、監査人にも相談するとよいかもしれません。なお、科目を追加した場合には、英語の科目名の追加ほか、かなり多くの項目を追加設定しなければならないので、結構面倒です。

本番でやる時にはどういうことを考えなければならないかを念頭に置きながら取り組みましょう。

(2)当期のも前期のも同じ勘定科目でよい

(1)とも関連しますが、有報では財務諸表は2期掲記ですが、重要性の原則による別掲などによる表示方法の変更も気にせずに作成する。

また、会計基準の変更によって科目や様式の変更が生じている場合、例えば、「純資産の部」や株主資本等変動計算書の導入などについてですが、EDINETタクソノミには、旧基準用の勘定科目と新基準用の勘定科目が設定されているはずなので、前期分は旧基準用の勘定科目を使い、当期分は新基準の勘定科目を使うことになります。そこだけは勘定科目が別になる場合があります。

(3)監査のことは気にしない

本来、パイロットの中に監査プロセスも入れておくとよいのですが、実は、監査をどうするかが決まっていないため、どのタイミングでどのように監査人に作成したXBRLデータを渡すかとかそういうことは一切考慮されていません。したがって、監査を受けずに提出するつもりで作業を進めていただいてよいと思います。ただ、監査も含め、本番になったらどういうことに気をつけなければならないかということは、気にしておいた方がよいでしょう。

(4)印刷業者を使っている会社は印刷業者のサポートを受ける

市販されている汎用的なXBRLツールを使って自社で作業をやってもよいのですが、印刷会社を使っているところは、印刷会社にXBRL対応について問いあわせてみましょう。印刷会社は、EDINET(有報等)に特化した使いやすいツールを開発していると思います。勘定科目の追加を行う場合等の場合に、どのような追加作業が必要かも相談して見ましょう。

(5)J-SoXの「決算・財務報告プロセス」を意識して作業を行う

パイロットプログラムでは、仮提出し、EDINETサーバ上でXBRLから公衆縦覧用のHTMLを自動生成し、上場会社は画面上でそれをチェックすることになります。HTMLをダウンロードして印刷してチェックということはできないようです。公衆縦覧用HTMLが適切に表示されているかをチェックしただけでは、XBRLデータが正しく作成されていることを確かめることは出来ないのですが、最低限、HTML化されたものがどうなっているかだけはチェックする必要がありますし、決算・財務報告プロセスにもそうしたチェック作業が組み込まれてくるということを念頭に置いたほうがよいと思います。

本番で、どこまでチェックすれば経営者の責任を果たした、または決算・財務報告プロセスの統制に問題がないといえるのか、という議論はこれからかと思います。

以上、いくつか挙げてみましたが、今回はとにかく、実際にXBRLに触れていただき、実感していただくとともに、今後各社においてどのような対応が考えられるかを把握していただくためのものです。ということで、気楽にいきましょう。

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