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2012/09/17

BCJカンタータ99

今日は、東京オペラシティにBCJ第99回定期演奏会。もちろん、バッハのカンタータ。

前半は197+197a。たぶん、最初は197aはやるつもりなかったのではと推察されるのですが、せっかくレコーディングするのだからぜひ本番でも、ということになったのでは。コンサートの終了時刻も、通常なら17:00ころなのが15分ほどオーバーでした。

それはともかく、2月以来久々の教会カンタータ。やっぱりいいなぁ~。暖かい古楽器の音色。繊細な表現。これがまさに日本のバッハ。特にチェロの通奏低音とフルートが何とも言えない。

残念ながら、この響きをヨーロッパ遠征では聞かせることができなかった。というのも、遠征メンバーを見ると、オケの主力メンバーが参加しておらず、いわば現地調達組(とはいっても日本人が多いのですが)で占められていたこと。とりわけ、BCJのオケの命ともいうべき鈴木秀美さんの不参加というのは、個人的にはとても残念。やはりこの通奏低音あってのBCJ。色々大人の事情はあるのでしょうけど、ファンとしてはぜひヨーロッパの人たちに聞いてほしかったです。一方で、寺神戸さんを中心としたヨーロッパ遠征メンバーの演奏を国内で聞けないというのもこれも残念。オケに関して言えば、BCJと名のつく団体が実際には二つあるようなもので、しかもその性格はずいぶん違うのでしょう。時々、ツアーの様子がYouTubeとかで見られるので、それをみるとなんとなくわかります。

いよいよカンタータ全曲演奏会もあと1回。アーノンクール、レオンハルトのカンタータ大全集が終わりを迎えてから約25年。再びあの時と同じ想いがめぐります。今日の解説を読むと、鈴木雅明さんがカンタータをやるきっかけになったのも、このTeldecの全集だそうです。まさか日本で古楽器によるバッハのカンタータ全曲演奏会が聞けるとは思ってもいませんでしたし、もう一組全集を買うことになるとは思ってもいませんでした。最終回は2月24日(東京)、定期演奏会第100回でもあります。心してその日を待とうと思います。

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