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2012/07/22

BCJ結婚カンタータ(7/20)

まもなく教会カンタータ全曲シリーズが完了する(東京では何と100回定期で完了!)ということかどうかわかりませんが、ここのところ、世俗カンタータをよく演奏しているBCJ。今回は、結婚カンタータシリーズということで、結婚式にちなんだ曲ばかり集めました。BWV173a、202,36c。そして断片しか残っていないクォドリベット BWV 524。173aと36cはその番号からもわかるとおり、教会カンタータの原曲です(173番はカンタータ全集20巻、36番は47巻に収録)。

歌手は、前回の狩のカンタータと同じ組み合わせ。ジョアン・ラン(ソプラノ) 青木洋也(アルト)、櫻田 亮(テノール) ロデリック・ウィリアムズ(バス)。実に陽気な人達です。客席にいても舞台裏で盛り上がっているのが聞こえてきます。その性格がよく現れていたのがクォドリベット。バッハの真作かどうかはともかく、とにかくおかしな曲をおかしく演奏し、おかしく演技していました。

さて、そんな彼女ですが、BWV202となるととても上品な新婦になってしまうのです!教会カンタータシリーズのハナ・ブラシコヴァが可憐な花ならば、ジョアン・ランはどんな花にたとえたらよいでしょう?バラとも違いますし・・。大人の歌ですね。

BWV173aは、ソロの声部が一部変わっている他は、レチタティーヴォを含めてほとんど教会カンタータと一緒。歌詞もところどころ一緒。これでよく注文主から文句いわれなかったな、、、と思ってしまいます。

BWV36cも似たり寄ったり。ただ、「愛のヴィオール」ヴィオラ・ダ・モーレ、オーボエ・ダ・モーレが使われているところなんぞは、いかにも結婚式。さらに、カンタータではチェロのオブリガートだったのが、何とファゴットとチェロがユニゾンでやっている。これはとても珍しい!この曲は、一度教会カンタータに使われたあとで、再び別の機会の世俗カンタータになったという珍しいパターン。世俗→教会への転用はあっても教会→世俗はないなどと説明されることもありますが、この曲に関しては教会カンタータに使われたあとに世俗カンタータになっている。教会カンタータにする時にあまり手を入れていないというのもあるかもしれませんが、教会カンタータに使ったものを世俗カンタータにはしないというのは主義というより、機会があるかないかの問題なのではと思ってしまいます。

それにしても、世俗カンタータでも実に格調高い演奏でした。世俗と教会で解釈や演奏法を使い分けるべきなのかどうかはわかりませんが、36cは演奏自体も教会カンタータの雰囲気のように感じました。しかし、ここ数年で、オケのサウンド、響きの充実度、落ち着き度、そして表現力が急激に増してきたような気がするのですが、気のせいでしょうか?実に堂々としたものです。100回以降は、以前取り上げたカンタータを再び取り上げると思いますが、おそろく全曲演奏会で取り上げた時とは全く違うものになっていくんだろうな、という期待感があります。やはり20年以上の年月は重い!CDにもなっているマタイで少年少女合唱団で歌っていた少女が、いまや「ブラタモリアナ」「夜7時ニュースの顔」になっている。これは大変なこと。

さて、実は、再び悪癖がでまして、鈴木秀美さんの通奏低音ばかり聴いている時間も結構長かった。久々に通奏低音を堪能させてもらいました。

次は9月。あと2回です。20年以上の思い出をかみしめながら、前向きに聞きたいと思います。

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