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2012/07/14

ヨハネに悩める18~第14曲ペテロの否認のまとめ

ペテロの苦悩のアリアの後は、コラールで第1部が締めくくられます。

このコラール、全部で3回登場します。その最初が第14曲。

主はペテロにそうしたようにわたしたちを召して悔い改めさせ、み顔をわたしたちに再び照らしたもう。それによってわたしたちは悔い改めることができる。とルターは教えます。「15」で紹介した部分の後で罪に対する恐怖と苦悩を感じるとき、わたしたちがとるべき態度として次のように述べます(オリブ山で ルターの「主の受難の説教」 石橋幸男訳聖文社)。

「わたしたちがとるべき態度は、まず第1に、神のみ前に自分を卑しくし、心から罪を告白して、「おお神よ、わたしはほんとうに、あわれなみじめな罪人です。あなたがそのお恵みと共にわたしから離れたもうなら、わたしはただ罪を犯すだけです。」

まさにこれは敬けんなペテロのことでもあり、わたしたちのことでもあります。あのペテロですら、イエスとちょっと離れただけでこんなにも弱くなって罪を犯してしまった。そしてまさか自分が罪を犯すとは思ってもおらず、安心しきっていた。まして、わたしたちならなおさら。だから常に見守っていてほしい、常にわたしたちとともにいてほしい。

「次に、神の言と約束にとどまって、「しかし、み子イエス・キリストのために、私にあわれみを垂れさせたまえ」と付け加えて言うことである。そして、魂が神の言で自らを慰め、み子のために神があわれみ深くありたもうと心から信頼するとき、苦悩は和らぎ、確かに慰めが与えられるのである。だから、ほんとうの完全な悔い改めとは、このことである。すなわち、罪におびやかされ、卑しくされて、信仰により主イエスとその苦難の中に慰めを見いだすことができる。」

14曲のコラール、そしてマタイの第39、40曲と、上記のルターの記述を照らし合わせてみると、その意味がより明確になるのではないかと思います。

バッハの和声付けも、こうした苦難と慰めというのを65の和音など不協和音を効果的に使いながら表現していると思います。

これで前半は終わります。いよいよイエスが裁判にかけられ処刑される場面に入ります。

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