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2011/05/02

AH、生まれて初めてベートーヴェンに挑戦

驚くべきことに、私にとって生まれて初めてのベートーヴェンの本番です。

当初、4月3日に予定されていたのですが、震災の影響で延期。単純に延期とはいっても、メンバーの交代等いろいろあって苦労も多かったのですが、音楽的にはより完成度の高いものになりそうです。

「皇帝ヨゼフ2世の死を悼むカンタータ」は、現在入手可能なCDが一種類しかないという大変珍しい曲。日本でかつて演奏されたことがあるのかどうかわかりません。若いころの作品だけに、疾風怒濤時代の名残を残し、驚くような場面が次々と出てきます。震災の直後は、あの大津波のテレビ映像などを思い出して、正直演奏するのがつらくなるような描写もあります。でも、名君が現れて、そういった災難から国を救うといった内容の曲です。現実はなかなか厳しいですが、復興への願いを込めて演奏できればと思います。

ミサハ長調は、作曲されたと叔父にはその価値が認められず御蔵入りしてしまったようですが、今日では比較的演奏される機会も多く、CDもそこそこ出ています。ただ、日本で古楽器での演奏がプロアマ含めて今まであったかどうか・・・。

個人的には、果たして19世紀に踏み込むべきかどうかさんざん迷った挙句、決意して臨む本番です。ハイドンやモーツァルトとも違う曲の作り方には最初かなり苦戦しましたし、どこまで弾き方を変えなければならないか、楽器・弓をどういうのにしようかなど迷う点も少なからずありました。でも弾いているうちに、楽器がその答えを用意してくれたような気がします。なぜ、楽器が時代とともに変化していったのかが体感できました。

「今頃言われても・・・」ではありますが、チケットは豊富に取り揃えておりますので、当日でももし気が向いたらお越しください。

日 時 2011年5月4日(水・祝) 午後2時開演(午後1時30分開場)
場 所 浜離宮朝日ホール
テーマ ベートーヴェン-古典派の成熟-
曲 目 L.v.ベートーヴェン/ミサ曲ハ長調 作品86
L.v.ベートーヴェン/皇帝ヨゼフ2世の死を悼むカンタータ
出 演

ソリスト:本宮廉子(ソプラノ)、北條加奈(アルト)、坂口寿一(テノール)、春日保人(バス)
ゲスト・コンサートマスター:石川和彦
指揮:坂本 徹
合唱:東京クラシカル・シンガーズ
オーケストラ・オン・ピリオド(ピリオド楽器使用)

入場料 前売2,000円 当日2,500円
全席自由
ピッチ 430

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