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2011/02/21

ブリュッヘンの第9

今日は、サントリーホールで、ブリュッヘン指揮新日本フィルの第9&第8。

今月半ばからブリュッヘンベートーヴェンシリーズが始まっていましたが、聞きに行くのは今日が最初で最後。というのも、18世紀オケとの最後の来日の時がやはりベートーヴェンシリーズで、その時、第9だけ海外出張で聞けなかったので、いわばそのリベンジという感じ。本音は18世紀オケで聞きたかったですが。

しかし、前回のハイドンシリーズと比べると演奏の完成度はかなり上がっているという感じがしました。前回は正直消化不良、特に豊嶋さん以外のコンマスの際には、オケ全体に戸惑いに似た雰囲気を感じましたが、今回はそういうこともなく、ごく自然に。また、前回不満だった木管もかなりよくなりました。余計なヴィブラートも消し去って木管パートの中でアンサンブルしてるなという雰囲気がありあり。

合唱の栗友会も大健闘。第9でこんな歌わされ方をさせられたのはおそらく初めてかと思いますが、よくついて行っていました。

ソリストは個人的にはバスとテナーが好きです。ソロの場面になってもソロ歌手たちが現れないので、いったいどうしたんだろうと心配になっていたら、いきなりステージに登場して身振り手振りを入れながらレチを歌うという演出はオペラチックで素晴らしかったですが、歌(と言おうか語り)そのものも、ただ大声を張り上げるタイプの演奏を聞きなれているとものすごく新鮮でよかったです。バッハのカンタータや受難曲を演奏し慣れていれば、当たり前ではあるのですが・・・。

ちょっと残念だったのは、チェロ、コントラバスのレチ。場所が離れているのと指揮がわかりにくい影響か。でも、ここが一番古楽出身のブリュッヘンらしさが出るところでもあって期待していたのですが。あとは終楽章のテンポの変化(と言おうか変化しない)に少々戸惑う場面も。

でも、全体的には大満足です。18世紀オケだったら・・というのは相変わらず考えてしまうのですが、それを除けば。

ブリュッヘンは、相変わらず足腰がきつそうで、よろよろしながらステージに登場する姿が痛々しさすら感じさせますが、精神的には極めてお元気な様子で、わかりにくくもポイントではきびきびと指示を出していました。

次は26日のバッハのロ短調ミサ。こちらは、完全にソリスト目当て。オケにも合唱にも多くは望むまい。さすがにバッハとなると普段やり慣れてないでしょうし、一朝一夕になんとかなるものでもないでしょうし。木管楽器とか古楽器の響き、味わいはさすがに求めるのが無理というもの。合唱も第9を歌うようにはなかなかいくまい。ハイドンの時のフーガ合唱はかなり厳しかったですが、今回はどうなのでしょう?昨年、アーノンクール指揮CMWで聞いたばかりですし、BCJも聞きなれているのですが、それと比較するのも気の毒。でも、ブリュッヘンの解釈は気になる。どこまで木管楽器に要求するのか。トランペット&ティンパニの響きも気になる。アリアの通奏低音、特にチェロも注目。ここには古楽器に造詣が深いメンバーもいるし。弦楽器は、バロックらしい細かいアーティキュレーションの変化をどうするのか。OLCでも活躍する堀内さんにも注目。

ということで、全体的にはともかく、マニアックなところではいくつか注目点があります。はやく26日が来ますよう。

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