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2009/03/19

鈴木雅明のメンデルスゾーン

今日は、オペラシティに東京シティフィルのコンサートを聴きに行く。これが2回目。普段なら絶対にいくことはないのですが、何せ指揮者があの鈴木雅明さん。曲目が、ヘンデル、ハイドン、メンデルスゾーンというのですから、半分怖いもの見たさ的なところもあって、当日券で。なんと、3階正面1列目という「特等席」が空いている。ここはBCJ以外はA席なのですが、音の良さと眺めのよさは定評があります。客の入りは残念ながらあまり芳しくなかったようです。いつものBCJではもっと入っていますが、BCJみたいなのが普通と思わない方がいいのかもしれません。

それはともかく、演奏ですが、正直、「古楽専門」といわれている人に、いきなりここまでやられてしまうと、普通の指揮者の立場がない、というほど、本職のオケ指揮者顔負け。しかも、コバケンに匹敵するような熱い動きをしていました。いつもにも増してハイテンションだったようにも思えます。そんな指揮者の思いが通じたのか、オケもかなり熱い演奏をしていました。それと、こんなことをいうのもなんですが、Vnの後ろのほうの人まで、全員がコンマスにあわせてかなりきちっと練習しているなという印象を受けました。新日本フィルに比べて小ぢんまりとしているというのもあるのかもしれませんが、何かとてもまとまっているような感じでした。ちなみに、このオケには、トランペット島田さんをはじめ、古楽系でも活躍している方が在籍されているようなので、ピリオド奏法的解釈も慣れているのでしょう。

ハイドンも決して悪くなかったですが、やはり強烈な印象を残したのがメンデルスゾーンの「イタリア交響曲」。鈴木雅明さんとメンデルスゾーンというのはなかなかつながらないのですが、いうまでもなく、メンデルスゾーンは、バッハのマタイ受難曲を復活させた、いわばバッハ再発見の立役者。そして、昨年BCJでもメンデルスゾーンの宗教曲やバッハのカンタータをメンデルスゾーンが編曲したものなどを取り上げていますし、今年の受難節はメンデルスゾーン編曲版マタイ受難曲を指揮します。そういう点では、全くなじみがないわけではない。むしろ、バッハを通じて深くつながっているといってもいいでしょう。

今まで何度もこの曲を生演奏で聞いてきましたが、今まで聞いたことがないような演奏でした。さわやかな印象がありますが、それとは少々異質で、結構細かいところで色々工夫がある曲なんだと感じました。目からうろこという感じです。

ひょっとしたら、バッハカンタータシリーズが終わる頃には、普通のモダンオケをバリバリ振っているなんていうことになりはしないか、逆に心配になってしまいました。

でも、とてもいい演奏会でした。

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