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2008/10/19

青春プレイバック!トリオソナタに萌え

昨日は、新所沢の松明堂音楽ホールというところに、「“ Sweet and Gentle Baroque ” リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ によるバロック室内楽の調べ」というコンサートを聴きに行ってきました。ヘンデル、テレマン、バッハ、ルクレールのトリオソナタを中心としたこの手のコンサートは、昨年の若松夏美さん、鈴木秀美さんらによる「びっくりばこんさーと」以来久々。思えば、15年位前はこういうコンサートばかり行っていたのに、バブル期以降さっぱり。そして、自分自身もしょっちゅう弾いていたのに、最近はかなり長い間ご無沙汰。そして、この日のメンバーが「安井 敬(リコーダー)、高田あずみ(ヴァイオリン)、福沢 宏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、副嶋恭子(チェンバロ)」というメンバー。1980年代から90年代初めには、こんなメンバーのコンサートが頻繁に、しかも気軽に聞けたのです!そんな意味で、このコンサートは、私にとってまさに「青春プレイバック」でした。

最初は、ヘンデルのF-Durのトリオソナタ。OP2-4または5とも呼ばれていますが、私がブリュッヘン、アーノンクール夫妻らの演奏で「トリオ・ソナタ」というジャンルの存在を知ったという記念すべき曲の一つです。この編成での定番中の定番で、私も何度も演奏しました。演奏は、絶妙な楽器感のバランス、お互いの役目をしっかり出しながら調和をとる。そしてなんといっても落ち着いた響き。いかにも大人の演奏という感じ。でも、決して重くならず、軽妙な味わいもある。このコンサート全体にいえることですが。とにかくこの曲を聴くとワクワク元気になります。

次は、テレマンのa-moll。これは、テレマンに目覚めたきっかけ、トリオソナタのかっこよさの虜になった曲。これもずいぶんやりました。ブリュッヘン、S.クイケン、ビルスマ、レオンハルトという黄金メンバーのLPに夢中。高校生の頃でしたが、モダンVnを半音下げてこの演奏に合わせてこの曲を弾いていたのを思い出します。そして、86年に発売されたオトテール・アンサンブルのテレマン曲集であずみ師匠が弾いていて、これもずいぶん聞いたなと思い出しました。いま改めて聞きなおしてみましたが、当時もうまかったですが、やはり20年の年月は、表現により深みをもたらしています。昔のは気持ちのいい演奏。いまはそれだけではなく味わい深い演奏。

前半最後は、バッハのVnソナタ3番。これは、80年頃、S.クイケンのライブ録音をFMできいて、あまりのかっこよさに衝撃を受けた曲。6曲のソナタの中で、第2楽章を除けば一番好きな曲ですが、一番弾けそうもない曲でもあります。第一楽章のバッハ自身によるイタリア装飾がすばらしい!また、チェンバロの和音の華麗なこと!そして終楽章。Vnらしい上昇指向。う~ん、しびれる・・・。

休憩のあとは、オトテールのプレリュード。久々に聴いたヴォイスフルートによるオトテール。どうせなら組曲としてやってもらいたかったですが、時間が長すぎるか・・・。

次は、これまた大好きな曲で、やりたかったけどなかなか機会がなく、生演奏も聞く機会がなかったルクレールのVnとガンバのトリオソナタ。B.クイケンとW.クイケンによるLPで夢中に。Vnでも演奏できることは知っていましたが、さすがVn弾きルクレールの作品だけあって、Vnでやってもすばらしいですね。ますますやりたくなりました。この頃から、演奏者たちにも笑顔が・・・。

最後は、バッハのオルガン用トリオBWV529をRec,Vn用に編曲したもの、これは、リチェルカーレコンソートの演奏で萌えました。これもやってみたいけどなかなか機会がない。家では時々触りだけさらっているのですが。本当に味わい深いですね。特に第2楽章が。「音楽の捧げもの」のトリオのようなややこしさはないものの、内容はかなり濃くしっかりした曲です。こういう曲こそ、奇をてらわずに、きちっとしっかりと一つ一つ大事に演奏してほしいものですが、この日の演奏は生き生きとしながらも、地に足が着いた、この曲にふさわしいものになっていたと思います。

アンコールは、テレマンの別のa-mollのトリオの終楽章。これもいやというほどやりました。そういえば、安井さんの弟子の発表会で福沢さんの通奏低音で弾いたような気が。その時は玉砕だったので、是非もう一度リベンジを!という気持ちに。

ということで、いままでの人生、青春をたどりながら聞いた演奏会でした。こういうのをこれからもやってほしいですね。ベテランの味をもって。

他のお客さんにとっては、恐らく、ポピュラーなはずなのに最近は滅多に聴くことがないということで、新鮮な驚きをもってこれらの曲を聞かれたのではないでしょうか。トリオソナタの魅力にとりつかれた方も少なくなかったのではないかと思います。

さて、終演後は打ち上げにこっそり参加。学生時代の思い出話など聞かせてもらいました。さすがの私も1980年前後の「芦花バンド」(当時、芦花公園の近くに住んでいた人が多かった?)のころのことはうわさでしか聞いたことがないのですが、なんだか同窓会のような感じでもありました。そして、安井さんにリベンジを直訴。「今日の演奏を聞いて、Vnとトリオソナタをやりたいという人が出てくるはずなので、その時は是非!」とアピールしておきましたが、果たして実現するかどうか・・・。何せ、前科があるもので(苦)。でも、機会があれば是非もう一度トリオソナタに戻ってみたいです。

ということで、青春プレイバックと共に、新たな音楽的な欲求がふつふつと湧き上がってくる、そんな演奏会でした。

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