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2008/09/23

BCJにも世代交代の波か?

今日は、BCJの第82回定期演奏会。

曲目は、146番他。休日ということもあって、結構な入り。当日券もそこそこ売れたように思えます。

今回の目玉はなんといっても豪華ソリスト陣と146番のオルガンソロ。ソプラノは当初のキャロリン・サンプソン(おめでとうございます!)からレイチェル・ニコルズに。ここのところほぼレギュラー化しているおなじみ歌手。アルト以下はいつものベストメンバー。こちらについてはいまさら何もいうことがないので省略。レイチェルの服装がいつもよりは控えめか。それにしてもものすごい声量です。男声陣もかなわないほど。全く見たままの豊かな声量。オペラシティだからまだいいですが、神戸ではどうなってしまうのでしょう?

そして146番。これは、チェンバロ協奏曲BWV1052の原曲といわれるヴァイオリン協奏曲の第1楽章を冒頭シンフォニアに、第2楽章を冒頭合唱に使い、ソロをオルガンに替えたものです。他にもオルガンソロのアリアがあります。いままでであれば、当然この手の曲は鈴木雅明さんがオルガンを弾きながら指揮。ところが、今回は神戸で大オルガンを使った関係でさすがに弾き振りは無理ということで、なんとソリストに、今井奈緒子さんではなくJr.の優人さんを大抜擢。そして、通奏低音チェンバロに今井さんを起用という前代未聞の布陣。ある聴衆は「後継者のお披露目」ではと推測。真偽のほどはわかりませんが、とにかく驚きです。肝心の演奏ですが、東京はポジティフオルガンを使ったこともあり、かなりかっちりとしかも若々しく生き生きとしたそれでいて情感あふれる演奏にはなっていたと思いますので、専門的なことはわかりませんが、おそらく「お披露目成功」という評価を与えてもよいのではと思いました。ただ、神戸の大オルガンではどうだったのか、雅明さんや今井さんだったらどう弾いただろうと考えると、もっとすごい何かを出してくれたかもしれないなどとも思ってしまいます。CDでも聞けるBWV1053の原曲である169番の装飾の嵐を思い出すと・・・。146はそういう装飾ができそうな曲ではない様な気もしないではないですが。

それにしても、最近の古楽オケは、アーノンクールのコンツェントゥス・ムジクスも、クイケンのラ・プティット・バンドも、娘、息子たちにその地位を譲るという世襲制の雰囲気をかもし出しています。いい演奏さえしてくれれば、創立メンバーのよさが受け継がれていくのであれば別に世襲でも何でもよいのですが、見ている限りはカリスマ性を持った父親を上回るというのはなかなか難しいようにも思えます。「うまい」という点では、だいたい子供世代の方がうまいと思いますが、では聞き手に訴える力となるとこれはまた全然別。BCJ自体はまだ若いメンバーが多いので、世襲を云々言うなどという段階では全くありませんが、果たして将来どうなるのでしょう?優人さんは、私が聞いている限りでは、数年前に比べ成長著しく、今日も父親とは違ったタイプの何かオーラといおうか雰囲気を感じましたね。落ち着き払っていましたし。将来に期待しましょう。

さて、私が席に着こうとしたら、すぐ後ろにめがねをかけた頭が丸い外国人の方が座っていました。よく見ると、なんと雅明さんの師匠であり、カンタータ全曲演奏を先に手がけたTon Koopmanではないですか!たまたま来日中のようで、その合間を見つけて愛弟子の晴れ舞台を見に来ていたというわけです。私も邪魔をしてはいけないということで、やや頭を下げて彼からステージが見えるようにちょっとだけ気を使いました。彼は、演奏終了後は、BCJそして愛弟子に対しあたたかい拍手を送っていたようです。楽屋も訪問し、弟子にねぎらいの言葉をかけていたようでした。いい人ですね。

ということで、今年最後のカンタータの演奏会が終わりました。まもなく、新年度の会員募集がはじまると思います。そちらにも注目しましょう。

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