高田あずみとアマチュア、ピリオド奏法への挑戦(1)
バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカのコンサートミストレスである高田あずみさん、いうまでもなく、モダンヴァイオリンでも、ジュネーブ国際音楽コンクール最高位、昨年まで日本音楽コンクール審査員を務めるなど、実力者。もちろん、モダンヴァイオリンでいわゆるピリオド奏法をやっても、にわか仕立ての人達とはモノが違います。そんな高田あずみさんが、なんと、アマチュアモダン団体と共演して、ピリオド奏法に挑戦しています。
以前にも何度も書きましたが、そこそこの実力のあるプロでも、意外と高度なボウイングテクニックが必要なピリオド奏法がそう簡単にできるわけではありません。まして、アマチュアにはほとんど不可能に近いほど難しい。どうしても中途半端な取り組みに終わってしまいます。そんな困難にあえて挑戦する団体。
その名も『MBA』、経営学修士たちの集まり、ではありません(最初はそう思ったのですが・・・)。マーキュリー・バッハ・アカデミーの略称だそうです。「アカデミー」などとちょっと研究色が見られる名前ですが、どうなのでしょう?
そんな高田あずみさんとMBAたちが2008年9月6日に研究の成果を披露すべく演奏会を開きます。いまその練習の真っ只中。私も興味があって、練習に極秘潜伏して取材してきました。その様子を何度かにわたりお伝えします。
まずは、演奏会のご紹介から
マーキュリー・バッハ・アカデミー第6回演奏会
客演 バイオリン:高田あずみチェンバロ:副嶋恭子
日時:2008年9月6日(土) 14時30分開場 15時開演
場所:カトリック高円寺教会
曲目:<オープニングファンファーレ>
G.ガブリエリ 第12施法によるカンツォン/第7施法によるカンツォン
G.P.テレマン 「食卓の音楽」より フルート、オーボエ、バイオリンと通奏低音のための四重奏曲 ト長調
J.F.ファッシュ 2本のオーボエ、ファゴットと通奏低音のためのソナタ ニ短調
G.P.テレマン トランペット協奏曲(原曲:オーボエ協奏曲) ホ短調
G.F.ヘンデル 合奏協奏曲 作品6-1 ト長調
(ヴァイオリン:高田あずみ他)
J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
(ヴァイオリン:高田あずみ他)
開場のカトリック高円寺教会は、区内でも由緒ある教会の一つ。
白い建物が素敵です。ステンドグラスが聖書の教えを表しています。
次回から練習風景をお伝えします。
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