受難節&バッハ誕生日&BCJマタイ
今日は受難節(聖金曜日)。そしてバッハの誕生日。この記念すべき日にオペラシティにBCJのマタイを聴きに行ってきました。
今回のソリスト陣は「定番」の人達がオランダバッハ協会のほうに取られてしまっているからかどうかはわかりませんが、BCJ出演実績がある人と全く初めての人という組み合わせ。エヴァンゲリストはヤン・コボウ。エヴァンゲリストが違うとこうも違うものか、と改めてエヴァンゲリストの表現の奥の深さを実感。とにかく若々しくてみずみずしくて声が美しくて。ただ、やはりこの2箇所は、ゲルトで聴きたかった。つまり、ペテロの否認とイエスが息絶える場面。
ソプラノのハナ・ブラシコヴァ。声の感じが野々下さんに似ている。そういえば野々下さんも聞きにいらしていました。確かに歌はうまい。悪くはない。「Aus Liebe」などは、この日のアリアの中でももっとも感動的。しかし、いままでに何度も聴いてきた中ではどうか。
ついつい「ゲルトなら」「ペーターなら」「ロビンなら」こう歌うだろうな、などと思ってしまう。よくないこととは思いますが、それくらい彼らの音楽がしみついてしまっているのでしょう。
器楽については、2ndオケのチェロの山本さんが大健闘。きちっと整えた髪型も含めて合格。それと同じく2オケのオルガンである鈴木優人さん。だんだん鳴らし方がマエストロに似てきてよく聞こえるようになった。そしてガンバの福沢さんがすばらしかった。
画像は、1522年版のルター訳聖書です。ちょっと小さいですが、どこの部分か当ててみてください。クリックすると少しは拡大します。
そういえば、あのオランダバッハ協会のヨハネを教育テレビでやっています。今日は、BCJマタイで感動したばかりなので、録画して後日聞いてみようと思います。本来あるべきバランスで聞けると印象が変わるかもしれませんが。悪夢を払拭できるか。
ところで、もうずいぶん前になりますが、ブログにする前にマタイの第1曲目について書いたものがあることを思い出しました。今から思えば不勉強なこともあるのですが、良くぞこれだけ書いたなと自分でも感心します。
http://homepage3.nifty.com/bcj/matthew-special.htm
間違いも相当ありますが、これを書きなおすか、そのままにしておくか、迷うところです。
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