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2008/02/17

BCJ79回定演&カンタータ38巻

2月11日にBCJ第79回定演がありました。

あいにく熱を出してしまい、やっとの思いで聴いていたのですが、それでもやはりバッハもBCJもすばらしい。

さて、まずは、レイチャル・ニコルズさんについて語らずにはいられません。当初、キャロリン・サンプソンが予定されていたのですが、長距離の空路移動を避ける必要があるとの医師の指示により来日できなくなったとのことで、急遽代役として抜擢。彼女は、いつもロ短調ミサのキャロリンの下で第2ソプラノを歌っていたので、BCJファンにとってはおなじみではありますが、今までどうしてもキャロリンの陰に隠れて「2番手」という印象が強かったです。それと、あの大胆な服装。とてもひやひやもの。正直、ちょっとがっかりだったのですが、いざ彼女が歌い始めると、そんな思いはどこかに吹っ飛んでしまいました。こんなにすばらしいソプラノだったのか、と。確かにテクニック的には時々不安定かなと思われるところもなきにしもではありますが、とにかく声は美しくよく通るし、表現力もいままでBCJで歌ってきた歌手と比べて全くそん色ないどころか、ひときわ輝いてすら見える。この日で最も輝いていたといってもよいのでは。

ただそれだけに、キャロリンのすばらしさも改めて感じた次第。3月上旬にも他団体のヨハネで来日の予定があったようですが、そちらの方はどうなるのでしょう?回復を祈りたいと思います。

演奏で印象に残ったのは、72番の冒頭合唱。最近、ソロカンタータとか、あまり手の込んだ合唱がなかったので、久々に充実した合唱を聞かせてもらい、改めてその実力に感じ入りました。BWV235のGloriaに転用された曲でもあります。他にもあったのですが、熱で朦朧としていたこともあり、こんなところで。

さて、会場でカンタータ第38巻が売られていました。アルトを除くソロカンタータと対話曲。52,82,55,58番という組み合わせ。この中ではなんといってもペーター・コーイの82番が注目。三宮さんのオーボエも味わい深く素敵です。そして冒頭曲の通奏低音の和音の弾き方が何ともいえず。。。。そしてCDの最後を飾るソプラノコラール&バスアリアの対話曲。キャロリンのコラールの下でペーターの超絶メリスマが。。。あのアーノンクールのカンタータ大全集では、このバスのメリスマの音程が取れてないのか低い声があまり出てないのか、何歌っているんだかさっぱりわからないといったような惨憺たるものだったのですが、さすがペーター。やっとどういう曲なのかがわかった次第。同じパターンの80番の第2曲もそうですが、これはバス泣かせですね。他にも前田リリ子さんのなまめかしいフルートソロとか、器楽も歌も聴きどころ満載。52番の冒頭シンフォニアはおなじみブランデンブルク協奏曲第1番の第1楽章と同じ曲ですが、かなり繊細といおうか、こまかいニュアンスつけて弾いていますね。6月にはさいたま、川崎でブランデンブルク協奏曲全曲の再演がありますが、果たしてどんな演奏をしてくれるか。楽しみです。

次は受難節マタイ。いつもと違う歌手陣でどんな演奏を聞かせてくれるのか。

その前に、ゲルトが別団体で来日してヨハネのエヴァンゲリストを。BCJ以外ではどんな演奏を聞かせてくれるのか。これも楽しみ。

ジャンルは違いますが、21日にはOLCもあります。モーツァルトのクラリネット協奏曲とジュピターという超有名豪華プログラム。これは絶対にはずせない!

まだまだ古楽から耳が離せない初春です。

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