鈴木秀美「英雄」続報~トッパンホール
昨日の余韻がまだ心の中に鳴り響いています。
さて、今日、インターネットで調べていたら、昨日出演されていたVnの島田真千子さんのブログに、昨日のコンサートの練習風景や演奏後の感想などが書かれていました。
http://blog.livedoor.jp/machiko_shimada/archives/50480690.html
http://blog.livedoor.jp/machiko_shimada/archives/50479760.html
ついでに去年のも
http://blog.livedoor.jp/machiko_shimada/archives/50302978.html
http://blog.livedoor.jp/machiko_shimada/archives/50303830.html
http://blog.livedoor.jp/machiko_shimada/archives/50303831.html
これを読んで、ああなるほどな、と思いました。
「秀美語録」の面白さもさることながら、実は、演奏会の間、特に1stにまわった「英雄」で、私の目は彼女に釘付けだったのです。彼女は第2プルトの裏にいましたので、通常はあまり目立たないのですが、コンマスを除けば際立った存在感を見せていました。ベートーヴェンが書き込んだあらゆる表情をすべて受け止めて、それを自分自身の表情として全身で表現していたのがよくわかりました。音楽が苦痛にゆがんでいる時は、彼女の顔も苦痛にゆがんでいましたし、彼女の身体、特に弓の動きがそれをよく表していました。少人数だからというのはありますが、それにしてもオーケストラのメンバーで、しかも後ろで弾いている人がここまで、というのは私自身もあまり経験がありません。「気持ちが伝わる」「気迫が伝わる」というのは、実は主として彼女の印象なのです。
「どうしてここまで・・・」と思っていたのですが、彼女自身のブログを読んでなるほどな、と思いました。秀美さんの元で音楽が出来ることをとても喜んでいるし、秀美さんから学ぶことを本当に素直に受け入れ、自分の音楽の中に取り入れているという印象です。もちろん、普段からこのやり方に慣れ親しんでいるような人のようなわけにはいきませんが、それでも精一杯やっていましたし、こういう人が演奏してくれている限り、来年以降もこの企画を続けてほしいと思うわけです。
さて、もうひとり気になったのが、1stのトップサイドにいた人(どなたかお名前をご存知でしたら教えてください。めがねかけていて、プログラムの顔写真と比べてもわかりません)。彼女も、がんばっていた一人です。気迫を前面に出すという感じではありませんが、冷静さを保ちながら、指揮者がやりたいことをきちっと理解して演奏していたような気がします。トップサイドというのは意外と重要な役回り。コンマスの譜めくりをつつがなくやるだけでなく、音楽的にもアンサンブル的にもコンマスを支え、コンマスが弾きやすい環境を作ってやる。トップサイドが弱いと、きっとコンマスはそれが気になってしまうか調子が狂ってしまうのではないか。そういう意味でも彼女はよくやっていたような気がします。彼女も私が応援したい一人です。来年もぜひ参加してほしいと思います。
それと、まったくの余談といってもいいと思いますが、どうも瀬崎明日香さんは、私の子供の頃習っていた教室の同門のようです。調べてみると、同時期に私と一緒にやっていたViolaの川本嘉子さん、Vnの小野明子さんをはじめ、ずいぶんたくさんの若手弦楽器奏者がこの教室から出ているようで驚きました。ただの街の教室のはずだったのですが・・・。
そんなことで、演奏家のブログをのぞいてみるのもなかなか楽しいものです。島田さんのブログ、是非ご覧になってみて彼女を応援してあげてください。
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