ラ・フォンテヴェルデのクリスマス
鈴木秀美さんが台湾演奏旅行中に、こちらは勝手に「鈴木美登里祭」を開催(誰も認めていませんが)。
今日はその初日。美登里さんが中心のヴォーカルアンサンブル、ラ・フォンテヴェルデのクリスマスコンサートを聴きに近江楽堂に行ってきました。
グレゴリオ聖歌、中世、ルネサンスから、おなじみのクリスマスキャロルまで、クリスマスにちなんだ曲ばかり。しかもアカペラ。ちょっと教会ドーム風の近江楽堂ですが、会場の雰囲気もぴったりですね。
私はここで歌ものを聴くのは初めてなのですが、あまり広くないのでさほど長い残響ではありませんが、声が天から降ってくる感じに聞こえます。思わず天井を見上げてしまいます。天使の声のような感じです。
メンバーは、BCJなどでもおなじみの方々だけあって、お互い勝手知ったるという感じで息もぴったり。テナーの谷口さんとバスの浦野さんに声で楽器のドローンの真似をさせたり、とちょっとユーモラスな面もありました。
カウンターテナーの上杉さんのインタビューなどもあって、彼の地声も聞くことが出来ました。もちろん普通の男性の声です!
それにしても、鈴木美登里さんとは普段おしゃべりはしていますが、コンサートでトークを聞くのは初めて。秀美さんや雅明さんに負けず劣らず、いや、それ以上にユーモアもあってわかりやすくて雰囲気があって話し上手な方だなと思いました。
そしてなにより、美登里さんの表現力、声の質感というのはメンバーの中でもひときわです。声量の大きさではなく、存在感。大ホールでオペラのアリアを歌うような感じではまるでないですが、こういうところでさりげなくいい。
さて、「鈴木美登里祭第2弾」として、今度は土曜日に杉並公会堂で美登里さん出演のコンサートがあるので、それにも行ってみようかと思います。
ラ・フォンテヴェルデは、来年は杉並公会堂小ホールを本拠地にするようです。あの会場もだんだん古楽のコンサートが増えてきました。地元民としてはうれしい限りです。
ラ・フォンテヴェルデ 「アカペラで聴くクリスマス」
チラシは
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