« カメラータ・ムジカーレ第47回演奏会 | トップページ | 北とぴあ&荻窪音楽祭 »

2007/11/11

ご来場御礼(カメムジ)

11/3横浜、及び11/10東京のカメラータ・ムジカーレ第47回定期演奏会にお越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。両方で300人以上の方にお聞きいただけました。特に10日は雨の中、満員御礼になりました。

演奏についての感想をぜひカメラータ・ムジカーレまでお寄せください。

http://sound.jp/camerata/forum/guestbook.htm

厳しいご意見、励ましのお便りなどお待ちしております。

さて、20年間あこがれてきたカメムジに念願かなって初めて参加させていただいたのですが、改めて感じたことは、「古楽器云々以前に、まず楽器がよくなければならない。そしてヴァイオリンがうまくなければならない」ということです。いかにピリオド楽器を使って、当時の演奏習慣をある程度再現できたとしても、楽器そのもののレベルが低いと音楽としては意味がない。そして、いかに当時の演奏習慣を再現しようといっても、ヴァイオリンが下手では音楽にならない。逆に、楽器のレベルが高くて、ヴァイオリンがうまければ、少々楽器のコンディションがモダンに近くても(または改造が不完全であっても)、奏法がモダン風であっても十分に音楽になるということです。下手な古楽器よりはうまいモダンといってしまってもよいのかもしれません。そしてなにより、音楽が好きで、バロック音楽を演奏する喜びに満ち溢れているというのが、最高だと思います。とにかく皆さん親切でいい人達です。新人でなかなか弾けるようにならない私にも辛抱強く付き合ってくださいました。

カメムジは、弓こそピリオドタイプ、弦は裸のガットですが、楽器自体は必ずしも100%バロック時代のコンディションというわけではありません。演奏法も60年代の初期の古楽演奏のようなところを残しています。さらに人によって弾き方がかなり異なります。それでも、一人ひとりの技量が高く、また音色が美しい。そして音楽をよく知っている。ピリオド演奏の理論的な厳密性より音楽性をとる。眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそれでいいと思います。

カメムジは、HPを見てもわかるように、日本の古楽演奏の歴史そのものです。古楽界を支えた方々が次々とカメムジに出演しています。そんな歴史の数々を打ち上げの際に聞かせていただくと、70年代から80年代の日本の古楽界のエネルギーが伝わってきます。そんなエネルギーは、若手(世間的には若手とはいえないのではありますが)である我々の世代にも確実に伝わり、他の団体の時には決して出来ないようなことをやってのけさせます。なぜか、この団体に来ると演奏のレベルが上がるのです。いつも一緒にやっているのに、ここに来た時にはまるで別人のよう。不思議な力です。

個人的には、演奏面でずいぶんご迷惑をおかけしてしまった感がありますが、とにかく勉強になりました。次回も乗せていただけるかどうかわかりませんが、音色と音程を改善し、音量も出るように一年間精進しようと思います。

改めて、皆様、どうもありがとうございます。感想をお願いします!

横浜会場の様子

20071103094706

20071103162606

20071103161659

20071103094001

|

« カメラータ・ムジカーレ第47回演奏会 | トップページ | 北とぴあ&荻窪音楽祭 »

コメント

個人宛コメント
演奏会、お疲れ様でした。鬼門と言われたチマローザは、初めて聴きましたが、良い出来であったと思います。

さて、
「下手な古楽器よりは上手いモダン」は、もっともだと思います。では、「上手い古楽器と上手いモダン」だったらどうでしょう?
上手い古楽器の方が良いに違いない。そして、それに触発されて、モダン楽器にガット弦を張っているだけで満足してしまっている人達、改造が不完全な古楽器を使っている人達が、古楽器に転向してくれることを願って止みません。
そのような人達を触発し、そのような人達の規範となるべく、これからも頑張ってください。小生も、頑張って行きます。

カメムジの演奏に接するのは1999年以来なのですが、今回の演奏で気になったのは、コントラバスが完全にモダンのコンディションであったということ。弓はモダン弓であるし、弦はスチール弦(おそらく、ピラストロの「フレクスコア」だと思われる)でしたよね。これは、何故でしょうか? 大いに疑問です。
楽器自体はモダンだとしても、やはり、弦と弓はバロック仕様に替えて欲しい。

いや、楽器が重要なんじゃなくて、出てくる音楽自体が重要なんだよ と言ったとしても、
 スチール弦では、音色が違い過ぎる。
 モダン弓では、音のシェイプが違い過ぎる。
結局、通奏低音セクションは、モダンチックな音のキャラクターになってしまっていて、なんだかイ・ムジチを聴いているような印象でした。
全体の音量のバランスも取り難かったし。

今のままでは、団体の主旨が曖昧になってしまい、勿体無いと思います。
 これは、このコメント欄で言うことではなかったですね。

ガット弦チェロ愛好家  中川

投稿: 中川 剛 | 2007/11/13 01:49

ご来場ありがとうございました。

正直、この団体自体は、古楽器好きは間違いなく多いですが、あまりディテールにはこだわっていないような印象を受けました。

ある方の話を聞いていて思ったのですが、いい楽器はどの時代のコンディションであってもいい音がするけど、悪い楽器はたとえコンディションがバロック時代のものであってもどうしようもない。そんな楽器なら、バロックコンディションでやる意味はない。そして、残念ながらバロックコンディションのいい楽器に出会うことはなかなか難しい。だったら、モダンにガット弦でも。そういう考え方は妥協案としてはあるのではないか。ただし、バロックコンディションのいい楽器があればもちろんそれを弾いた方がよいと思います。今回の演奏を通じて、自分の楽器のレベルといおうか、限界が見えてしまって、とてもつらい思いをしました。実は、何度か、モダン(とはいってもかなり古い楽器ですが)にガット弦で弾こうかと思いました。それでも、結局はあの楽器でできうる限りのことをやろうと思いました。私の音を聴いていて、古楽器でやる意味があると思われるような魅力的な音だったでしょうか?私には自信がありません。まわりのモダンに近いコンディションの楽器のほうがはるかにいい音出していたと思います。

投稿: AH | 2007/11/15 22:14

 個人的な経験ですが、ガット弦を張ったモダン楽器(古い楽器)を、バロックのコンディションに改造したところ、楽器の反応が良くなり、音色も良くなりました。
 従って、1つの楽器の中では、ガット弦を張ったモダンのコンディションよりも、バロックのコンディションの方が、楽器として好ましく、音楽にも魅力があると考えています。

 では、個性や性能の異なる複数の楽器があって、それらがモダンにガット弦であったり、バロックのコンディションであった場合に、それらを聞き分けられるでしょうか? バロックのコンディションの方が、音楽に魅力があることを判断できるでしょうか?

 今回のカメムジの演奏会は、正に、様々なコンディションの楽器が混ざった状況だったのでしょう。
 合奏の中で、低音パートのスチール弦の音は判別できました。しかし、Vnパートの中で、どの楽器がモダンにガット弦であり、バロックのコンディションであるのかは、残念ながら音から判別することはできませんでした。
(Vn×2のトリオソナタだったら、聞き分けられたかも知れませんが。)

 音に対する小生の分析力(分解能?)はこの程度でありますが、その小生の感想として、ブランデンブルグ3番の各楽器のソロの部分で、AHさんのVnの音が、他のVnの音に劣るということはありませんでしたよ。少なくとも、それだけは言えると思います。
 従って、バロックコンディションの「あの楽器」でやる意味はあった ということになりませんか? 小生は、やる意味はあったと思います。

 今度は、もっと小編成の曲を演奏してみて下さい。もう少しマシな感想が言えると思います。

投稿: チェロ中川 | 2007/11/17 01:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32419/17047349

この記事へのトラックバック一覧です: ご来場御礼(カメムジ):

« カメラータ・ムジカーレ第47回演奏会 | トップページ | 北とぴあ&荻窪音楽祭 »