BCJの「エジプトのイスラエル人」
今日は、東京オペラシティにBCJによるヘンデル「エジプトのイスラエル人」を聴きにいってきました。
BCJは毎年恒例のメサイアを除けば、あまりヘンデルは取り上げていません。イメージ的にもバッハ。しかし、今回のエジプトのイスラエル人は、聖書の言葉を極力そのまま使い、しかも、ほとんどが合唱曲。さらにイタリアバロックというよりはもう少し古風な中期ドイツの宗教音楽の雰囲気。ということで、メサイアを除けば、もっともBCJにふさわしい曲ではないかと思われます。
案の定、一般的なエンターテイメントというより、聖書により精神的に踏み込んだ演奏という感じになりました。もちろん、私的にはとても楽しめましたが。
合唱が主役の曲であまりないソロ及びデュエットは、合唱団員が務めました。「ソリストが合唱も歌う」という言い方はされていますが、BCJの合唱団員はそれぞれソリストとしても十分活躍できる人達ですから。普段はあまり聞くことができませんが、こういう時に改めて聴くと、相当な実力者ぞろいなんだなということがよくわかります。
この日の配置は面白かったです。
普段オケがいる場所に、指揮者を挟んで2つの合唱体。指揮者の正面に通奏低音。そして普段合唱がいるひな段の上にオケが。以下に合唱中心の曲と考えているかがよくわかりました。
それにしても、メサイアを除けばバッハに比べてヘンデルの人気はイマイチにもかかわらず、会場は、3階の両脇の最後列を除いてほぼ満員。こんなにヘンデルファンっていたんでしょうか?
なお、この演奏は、NHK-FMで放送されます。
2008年1月27日(日)14:00~18:00
「サンデークラシックワイド」
来年は「ユダスマカベウス」だそうです。
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