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2007/06/30

往年の輝きレオンハルト

21日、26日の2回、「彼はバッハだ」とブリュッヘンに言わしめた、バッハ俳優(?)グスタフ・レオンハルト来日公演を聴いてきました。もちろん、本職のチェンバロ。

たびたび来日し、もう何度も聞いていますが、その都度、そのすごさに圧倒されて帰ってきたものです。

さて、今回は、前半がバッハの比較有名ではない曲と21日はルイ・クープラン、26日はG.ベーム、後半はフォルクレのヴィオール組曲を息子がチェンバロに編曲したもの。どれも、レオンハルトが得意とし、多くのファンを魅了してきた曲。バッハのBWV996,998はその代表格。998などは、3回も録音していますし、日本でもかつて演奏しています。ルイ・クープランは、大クープランに比べれば全く知られていなかったのですが、レオンハルトの演奏で広く世に知られるようになりました。中でも、プレリュード・ノン・ムジュレ(小節線のないプレリュード)の魅力はレオンハルトによって多くの人に紹介され、チェンバロを学ぶ人の基本的なレパートリーとなっています。まさに銀の鈴を鳴らすようなチェンバロの響きにぴったりです。フォルクレも2度録音しています。こちらは、大変力強く、集中力を要する曲ですが、レオンハルトの強靭なタッチが存分に味わえます。

さて、今回ですが、正直、以前ほどの完璧なテクニック、強靭なタッチ、そして気合が入ると足で床をドンと蹴るそうした姿は以前ほどは見られなくなりましたが、それでも集中力はたいしたもの。そして、以前のようなアゴーギグが少々きつい演奏というよりは、自然の流れを大切にした演奏を聞かせてくれました。それでも、フォルクレなどは、往年の輝きを髣髴とさせてくれるようなものでした。

レオンハルトは相変わらず、一度演奏を始めると自分の世界に入り込み、そのまま休憩まで・・・というスタイル、そして自ら調律するスタイルは変えてきませんでした。しかし、聴衆の拍手がしばしばそれを妨げました。曲が終わるごとに立ち上がってお辞儀をせず、そのまま次の曲へというスタイルがある程度わかってきたら、拍手は自粛すればいいものを。演奏家の様子を見て、拍手すべきかどうかをもう少し考えてほしいです。

それにしても、こういう演奏を聴くと、20年以上昔のことが思い出されてきます。その頃感じていた魅力はいまだに変わる所がありません。まだ古楽がマイナーだった頃の。。。。

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