ヨハネプレレクチャー
いよいよ明日は聖金曜日のBCJヨハネ。今年は第4版だそうです。
これに先立って、昨日今日とオペラシティでプレレクチャーが開催されました。私は仕事で2日とも遅刻してしまったのですが、結構おなか一杯になって帰ってきました。
今回は、いつもの鈴木雅明さんに加え、バッハの権威小林義武先生、そして賛美歌などに造詣が深く、昨年「J.S.バッハ時代を超えたカントール」を出版された川端純四郎氏がゲストとして登場。初日の小林先生と雅明さんとの対談では、研究家と演奏家のアプローチの違いとか、研究家であってもバッハについてはわからないことが多いといったこととか、そんなところが興味深かったです。今日の川端氏については、やはりキリスト教の中の様々な流派、そしてヨハネの流派がどういう立場だったのか、それにバッハはどのように対していたのかとか、歌詞がなぜ変えられたのかとか言うことの宗教的な背景とか、ペテロの否認のマタイ福音書からの挿入と最終コラールの関係とか、普段なかなか聞けないような話が聞けました。
それでもなお、鈴木雅明さんのお話はインパクトが強い。もちろん、限られた時間の中でということもあるのかもしれませんが、研究家並みの知識、見識、聖職者並みの聖書への理解と信仰、それに演奏家ですから。。。ただ、バッハはこれに加えて作曲もしていたわけで、これは我々の想像を超えた存在としか言いようがない。
さて、お話はともかく、演奏もまたいろいろな意味で面白かったです。親子でオルガンとチェンバロで共演したり、二人で同時に通奏低音を演奏したり・・・。果たして家で二人で練習したのでしょうか?あらためて「大鈴木」のチェンバロの通奏低音の説得力というものには驚かされました。また、第4版ならではのコントラファゴットも登場。煙突の様と表現されていましたが、まさに巨大なファゴット。現代のもののように途中で折れ曲がっていないのです。周りの演奏家も要注意といった感じです。その他、飛び入り(?)で聴講中のBCJ合唱メンバーがいきなり歌い始めて大うけしたり。。。。と、2時間半全く飽きさせない内容でした。
そんな予備知識といおうか、雑学を聞いて明日の演奏に臨むわけですが、たぶん、聴いたことを意識することなく、どっぷりとバッハの音楽に浸ってしまうのだろうな。
明日が楽しみです。
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