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2006/05/05

至福の時、ノイマンのアヴェ・ヴェルム・コルプス

「ノイマンのアヴェ・ヴェルム・コルプス」 そんなプログラムあったっけ?

夜11時。そこには、こんな夜遅くにVesperae(晩課)を聞きたいという、選び抜かれたマニアックなMozartファンがいた。さすがに、大きな会場の1/3しか埋まっていない。しかし、拍手はいつまでも鳴り止むことがない。立ち上がって拍手をするものも大勢。まるでヨーロッパのコンサート会場のよう。そして、ノイマンがついに演奏家たちに何かを指示した。一瞬と惑うメンバー。全く予期していなかった出来事がこれから起きるという雰囲気が漂っていた。そしてノイマンの腕が静かに動き出す。静かに始まる弦の響き。そう、アヴェ・ヴェルム・コルプスではないか!Ave Ave verum Corpus・・・。何と静寂な響き、けがれのない純粋な響き。

この曲は、RIAS合唱団が、6日のやはり最終時間のレクイエム(音楽祭の締めくくりでもある)のあとで演奏することが予定されていましたが、まさかここでノイマンの演奏が聞けるとは。聴衆一同ただただうっとり。

こんな夜遅くに、こんな素晴らしい演奏が聞けるなんて、至福の時としか言いようがありません。VesperaeもRegina Coeliも素晴らしかった。自分で演奏したことあるのに、こんなに素晴らしい曲だとは思わなかった。自分たちがいかに無謀なことをしていたかがよくわかった。今の自分には、まだこの曲を演奏できる自信がないが、いつかもう一度挑戦してみたい。そう思わせるような演奏でした。

この他、リチェルカーレコンソート、RIAS合唱団のレクイエムを聞きました。リチェルカーレレ・コンソートには赤津眞言さんほか、数人の日本人が乗っていました。RIASのレクイエムも感動モノ。ただ、会場が広すぎて、後ろの方だったので、ちょっと寂しい。

5日は、ハ短調ミサをやはりノイマンの演奏で聴きます。

宗教曲では、さすがにあの巨大な会場は埋まらないよう。まだ券がありそうなので、時間のある人は是非聞きにいってみては。

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コメント

貴殿もお出ででしたか。私はコルボのハ短調から始めてリチェルカーレコンソート、ベルリン古楽アカデミー、ノイマンと聴いてきましたが、なんといってもノイマンは凄かった。プログラムに追加されたマルティーニ(神父?)のモテットから既に期待以上のものが聴けましたが、アンコールに至っては久々に目頭を熱くする演奏でした。明日のハ短調ミサも楽しみです。

投稿: 下町のばおりん弾き | 2006/05/05 04:43

いや~まったく。

今日はハ短調を聞いてきましたが、昨晩の疲れからなのか、子供が騒いでいたせいかどうかわかりませんが、演奏に昨晩ほどの緊張感がなかったですね。それでも、一定水準はキープしていたと思いますが。そして、なんて大変な曲なんだとつくづく思いました。それにしても、コンスタンツェというのは悪妻として有名ですが、あんなのを歌える実力がるとすれば、歌手としての実力は大変なものだったのでは。また、世間で言われるほど悪妻ではなく、むしろ、Mozart死後の功績を考えれば素晴らしい妻だったという評価も出つつあるようですね。

投稿: AH | 2006/05/05 23:04

昨晩ほどではないけれど、つくづくガラガラの入りが残念でした。昨日は演奏の美しさ、崇高さわ感じましたが今日は力強さを感じました。そして今日もアンコールでは泣けてしまいました、曲の美しさなのか悲しさなのかわかりませんが。貴殿も弾かれるようですが私も明けた正月にK.427を弾きます。今日聴いて楽しみでもあり難しさも認識しました。コンスタンツェはソプラノ1,2どちらを歌ったのでしょうかねぇ。これを歌うための練習曲もあるくらいですが・・・。

投稿: 下町のばおりん弾き | 2006/05/05 23:35

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