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2006/05/20

KCOコンサートを振り返る

去る5月14日に行われたKCO(国分寺チェンバーオーケストラ)の演奏会を振り返ってみたい。

今回は、Mozart40番にフィガロ序曲、Haydn太鼓連打というポピュラーな曲目。

1st VNには創立時メンバーに代わって、助っ人として2人の若手バロックヴァイオリン奏者が登場。1st VNのカラーが今までの華やかなでいかにも「自分たちが主役」という雰囲気とはガラッと変わったような気がします。やはり、プロが2人も入ると響きが全然違います。楽器が違うのか、弾き方が違うのか、こんなにも音色が違うものなのかと、反対側から聞いていて、ずっと考えては見たのですが、結論は出ていません。それと、完璧に弾ける人が2人いるという安心感というのは、他のメンバーにとって大きかったのではないかと思います。手本にもなるし。

管楽器は、とても難しいがやりがいのある2曲。ただ、管楽器セクションのアンサンブルの核が誰なのかがイマイチわからない。だから誰に合わせてイイのかもわからなくて不安が募るという雰囲気を感じました。それぞれが独自に自分のリスクであわせているという感じ。弦楽器では各パートで誰かしらリーダーシップを取っているのを考えると少々不思議です。やっぱり前に座っているオーボエがリーダーなのかな?

さて、わが2nd VNですが、ひたすら私が足を引っ張った感じです。個人的には今まででこんなに満足いかない本番は初めて。何だか全体のテンポに乗れないし、指は回らないし、何せ、楽器の不調かAHの不調かで、楽器が全然鳴ってくれない。他の人の音はきれいによく響いているのに、自分の音はどうやっても響かない。不安になる。指揮者を見ると落ちる。早く飛び出すのが怖くて慎重になって落ちる。いままで、練習でも一度も間違えたことがないところでも不安で怖くて、繰り返しの2回とも同じところ落ちた。気合が空回り。

うまくいったのは40番のメヌエットくらいでしょうか。ボウイングは他の人とずれてしまいましたが。このメヌエットは本当に凝った曲です。こんなに複雑でいろいろ考えられているメヌエットを他に知りません。

直前2週間は全く家でさらえず、心身ともに最悪の状態で臨んだ本番。こんなことならでない方がいいのか、どんなひどい状態でひどい演奏をしても舞台に登って演奏した方がいいのか、次回に向けて改めて考えさせられました。アマチュアだから出たければ出るという考え方もあるかもしれませんが、演奏の足を引っ張るばかりで何も貢献できないとなると。

次回はジュピターとHaydnの最高傑作93番。是非弾きたいのですが、10月の時点で世の中がそれを許してくれるか。「そんなことしている場合じゃない」「そんなことする権利がお前にあるのか」という世の中からのバッシングが聞こえてくるような気がします。マスコミにたたかれるのではないか、周りから白い目で見られるのではないか、村八分にされるのではないか、これからの人生どうなるのだ、とそんなことをステージ上でもつい考えてしまい、演奏に集中できません。コンサートを聞きに行っても全然感動できません。

続けるべきか、やめるべきか、続けていて意味があるのか、AHの苦悩はまだまだ続きます。

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コメント

本文と関係ないコメントですみません。
私は、携帯電話上で≪音楽神殿≫という演奏家図鑑を運営しております。≪音楽神殿≫は、世界レベルのクラシック音楽家、国内外の合唱、オーケストラなどの音楽団体の着うた(R)を配信しています。音楽家からのメッセージやコラム、コンサートスケジュールなどをリアルタイムに掲載し、着うた(R)を通じて 今までにない「生きた音楽家とユーザーとを結ぶネットワーク」をau携帯公式サイト上で展開しています。
是非、1度ご覧になって下さい!失礼いたしました。

投稿: 田中 | 2006/05/25 18:10

はじめまして、すずきと申します。
ウェブ検索でたどり着きました。
実は、先日のコンサート、後ろの方の席で聴かせていただきました。KCO様のコンサートはこのところほぼ毎回行っております。クラシックでありながら堅苦しくなく、気楽に?楽しめるところがとても魅力だと思います。
私は音楽にはどちらかというと疎いのですが、KCO様のコンサートを毎回聞いているうちにモーツァルトのCDを購入し、頭の中で曲が勝手に流れるようになってしまいました。
取り留めのない文ですみませんが、これからも楽しい演奏を期待しています。

投稿: すずき | 2006/05/30 00:52

すずきさま

コンサートにおこしいただき、ありがとうございました。しかも毎回。アマチュアオーケストラではありますが、こういうファンの方に支えられて私たちもがんばることができます。

MozartとかHaydnが主なレパートリーなのと、大編成での重厚長大な演奏というより、結構小回りの利く編成で軽快に演奏しているので、構えずに気軽に聞けるのではないかと思います。

技術的にはつたないところが多々ありますが、指揮者の指導のもとこれからも精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

なお、次回は10月半ば、府中です。曲目はMozart交響曲第41番ジュピターとHaydn交響曲第93番他です。是非お越しください。

では  AH

投稿: AH | 2006/05/30 07:17

ご無沙汰しております。この度、7年振りに関東に復帰しました。7年間のブランクは長く、浦島太郎状態です。
いろいろとお悩みのご様子。ちょっと、昔話をしましょう。
今から10年ぐらい前、我々がアンサンブルをしていた頃、メンバーの中に、足を引っ張る人がいましたよね。
個人練習をしている様子はなく、楽器のコンディションは悪く、言い訳は多く、どう見てもアンサンブルの足を引っ張っている。
小生は、正直なところ迷惑だなあと思っていましたけどね。

もしかして、AHさんは彼と同じことをしようとしているのでは? 歴史は繰り返すということでしょうか?
AHさんが置かれている状況はよくわかりませんが、ここは、勇気を持って1回休むことが賢い選択ではないかな、と小生は思います。

ガット弦チェロ愛好家 中川

投稿: チェロ中川 | 2006/06/04 01:49

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この前の日曜日は、知人のヴァイオリニストに招待してもらい、クラシックのコンサートに行きました。モーツァルトの「フィガロの結婚」で始まったコンサートは、同じくモーツァルト「序曲交響曲第40番」へと続き、休憩を挟んでハイドン「太鼓連打」で幕を閉じました。モーツァルトの曲はいつ聞いても美しい旋律で、本当に心が癒されます。太鼓連打は初めて聞きましたが、とてもユニークで印象的な曲でした。 クラシックはなんとなくかしこまって聴くイメージがありますが、国分寺チェンバーオーケストラの演奏は、いつでも気軽に楽しめま... [続きを読む]

受信: 2006/05/30 00:54

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