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2006/05/05

F.Fernandezマスタークラスを聞く

今日、バロックヴァイオリンのF.Fernandezさんのマスタークラス(公開レッスン)を聞いてきました。生徒さんは、川久保洋子さん(Vn)と小林瑞葉さん(Vla)。曲はMozartのデュエットでした。

45分間という限られた時間の中で、通訳付ということで、必ずしも十分なレッスンだったとはいえませんでしたが、彼の音楽性や人となりは感じることができました。

指使いやボウイングテクニックにも言及され、受講者本人にはとても役立ったと思います。少々消化不良だったのが、前打音に関する説明。長い前打音と短い前打音の弾き方を説明していましたが、演奏していて非常に迷うところなので、もう少し詳しい説明がほしかったです。

彼は肉声が小さく、受講者には聞こえても、聴講者にはよく聞こえない上に、通訳があまりに省略しすぎでしかも肝心なことを訳していない、さらに誤訳が多く、しばしば受講者から訂正されていた始末。これなら、英語だけでやったほうがまだよかった、という声も聞かれました。せめて、彼自身が実際に弾いて見せてくれればよかったのですが。。。

川久保さんは、いかにも若松夏美さんの「いいお弟子さん」と言う感じ。音色はしっかりしていてしかもきれい。楽器がいいのかボウイングがいいのかわかりませんが、なかなか筋がいいです。若い頃の戸田薫さんを思い出します。ただ、公開レッスンということで少々緊張していたのか、やや、こじんまりとした印象がありました。将来が楽しみですね。戸田さんが留学して驚くべき変貌を遂げたのと同様に、彼女にも是非海外で活躍してもらいたいです。

それにしても、ずっと若々しかったフランソワもさすがに年相応の貫禄が出てきましたね。ヴァイオリン協奏曲を弾いたりといった派手な活動はありませんが、古楽ファン好みの渋~い曲を聞かせてくれます。

AHも是非彼にあやかりたいと思います。彼が使っていた楽器(D.Robio)なので、理論的には彼と同じような音が出るはずなのですが。。。

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コメント

フェルナンデスが楽器を弾いてくれなかったのが残念ですね(川久保嬢も惜しがってたようです)。客層がすごく広かったそうなので、AHさんが聴きたいような専門的なことまで突っ込めなかったのはしかたがないのかもしれませんが。

投稿: hiwa | 2006/05/06 00:58

確かに人となりの良さは判ったけれど、推測するに、残念ながら今回のマスタークラスの趣旨が事前に彼にきちんと伝えられていなくて当惑していたんじゃないかという印象でしたね。

結局僕はそのあとのツィパーリングさんのチェロのレッスン(受講者は山本徹氏、曲はハイドンのコンチェルト)とガンバのフィリップ・ピエルロさんのレッスン(受講者は知らない人でした、曲はマレのなにか)と2つも聴いてしまいました。こちらはそれぞれご自分の楽器で演奏もされたので、より説得力のあるレッスンでしたし、お客さんにもどういう風に弾いて欲しいのかが伝わりやすい形式でした。

それにしてもあの通訳はねえ。彼はチェロ、ガンバの時もマスタークラスの通訳を務めていて、省略、誤訳の連発でした。

投稿: 店長 | 2006/05/06 08:05

店長さん

あとのクラスもあの通訳ですか。

せっかく、赤津眞言さんとかリチェルカーレコンソートで日本人がきていたのですから、そういう方とペアでやれば面白かったと思いますが。

hiwaさん

彼女も惜しがっていましたか。間近で弾いているところを見たかったですね。客層は広いとはいえ、マスタークラスですから、あくまで受講者はそれなりの知識を持った人が対象になっていたとおもいますし、フランソワもそういうつもりでやっていたと思いますが、いかんせん段取りが悪すぎましたね。もったいなかったです。

川久保さんはとてもすばらしいですね。一緒にできるなんてうらやましいです。本番ぜひがんばってください。

投稿: AH | 2006/05/06 11:27

 少々不完全燃焼のマスターコースのようでしたが、お書きのように、演奏者の人となりを見ることができてよかったですね。やはり演奏のような方なのですよね。

投稿: 貧乏伯爵 | 2006/05/07 11:36

ガンバのフィリップ・ピエルロさんのマスタークラス私も聴きました。
ピエルロさんの使用していた楽器はご自分の楽器ではなく、OPTのチェロの○浦さんの楽器だったんですよ。ピエルロさんも楽器なしだったらしく、たまたま午前中練習で持っていたので、使っていただいたのだそうです。
受講者は○浦さんと同じ門下の方だそうです。

投稿: Linda | 2006/05/09 09:35

Lindaさん

自分の楽器を一流のプロの人に弾いてもらえるって、とてもうれしいことですし、とても貴重な体験です。自分の楽器の能力の限界もわかりますし、自分の音色とどこがどのように違って、なぜそのような違いが出るのかがわかって勉強になります。もちろん、そう簡単に真似できないのですが。それと、一流のプロが弾いていた楽器は、鳴りが違いますね。演奏者に育ててもらったといおうか。

投稿: AH | 2006/05/10 01:04

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