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2006/03/03

クレド

先日、あるてんぷら屋の店頭で「クレド」と書いた小さなカードを見かけました。悲しい性で「一体何が書いてあるんだろう」と思わず手を伸ばして見てみると、どうやら会社の経営理念、信条(信念)が書いてあるようです。その中をちょっとご紹介すると

○○の使命は、『お客様満足提供業=For Your Dreamsです。天ぷらそして広く『食』を通じて、お客様に「旨い、感じが好い、お値打ち」と心底思っていただける店作りを大切にします。

といったことが書いてあります。

「クレド」といえば、どうしてもキリスト教における「ニケア信条」「使徒信条」を思い出してしまうのですが、どうもそこからの派生で、ミッションなどと同様に企業理念などを表す言葉になっているようです。しかし、やはり違和感がある。なぜかといえば「われ信ず」という言葉がない。何を信じているのかわからない。信じているというよりは、使命と言ったほうがふさわしいような気がします。「○○をすることが××につながるということを信じて行動します」とかそういうことでなければ「クレド」にはならない。そして、教会旋法がうまくあてはまらない。

さらにインターネットで調べると「クレド」の作成支援コンサル会社(日本クレド)から「クレド」作成ツールが公表されていました。そこには

■ クレド(CREDO)とは―

クレド : 企業理念 を上手に経営に活用し、業績を向上させる企業が増えています。



クレドとは、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉です。昨今のマネジメントにおい

ては「企業理念」を表わす言葉として定着しています。

と書いてあります。「信条」ということは書いてありますが、「○○を信じて行動する」というニュアンスが伝わってこない。この「○○」が重要なのに。

それはともかく、やはり「ニケア信条」は素晴らしい。簡潔でありながら、あれほど多くの作曲家があれだけ変化に富んだ素晴らしい曲をつけられるのですから。途中で深い悲しみ苦しみを味わいながらも、最後に盛り上がって終わるのがいい。企業の「クレド」もそうあってほしい。どんなに苦しいことがあっても、「○○」を信じて行動し、最後には勝利する。これこそ「信条」「クレド」の本質であるといっても過言ではないのでしょうか。

「クレド」にはあまり多くのことを書きすぎてはいけないと思う。「われは唯一の神を信ず」とこれだけで十分ともいえる。てんぷら屋なら「私たちは、上手いてんぷらを安く提供することが人々に幸せをもたらし、それが自分たちの幸せと繁栄をもたらすことを信じます」とか、そんなことだけでもいいような気はするのですが。

やはり、キリスト教が源泉になっているものは、キリスト教から学ぶべきではないか、そう思います。

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