古楽器挑戦2
楽器が手に入らない、というのは20年前でしたらあったかもしれませんが、今日では1年も待てばたいてい手に入れることが出来ます。ただ、本当のオリジナルのものはほとんど存在せず、ヴァイオリンでしたらモダンヴァイオリンの状態に改造されているのを、元のコンディションに戻す、つまり、ネックや魂柱や駒やバスバーを代えるのです。または、いわゆるレプリカの新品や中古を買うことになるのでしょうか。新品といえば、オランダ系の古楽器奏者がよく使っているバルト・フィッサー、イギリス系の古楽器奏者がよく使うデイヴィッド・ルビオ(AHも使ってます)、同じくローランド・ロス、また、有名なガンバ奏者のヴィーラント・クイケンの息子で日本に住んでいるフィリップ・クイケンの楽器が知られています。日本人では沢辺さんという方の楽器。レプリカは値段は高くても120万から30万円程度見ておけばよいでしょう。6~70万円のものもあるようです。オリジナル(復元)は、上は数千万から数億まであります。改造費もやり方によりますが数十万程度。また、弓は、イタリア、オランダなどで多く作られているようです。ヴァイオリンに関しては、多くの場合輸入物です。ガンバでは益子さんという方の弓が有名です。弓はだいたい2~30万円というところでしょうか。モダンに比べると圧倒的に安いです。弓は初期イタリアバロックタイプ、後期イタリアタイプ、ロココ時代の弓、古典派時代の弓、とタイプの違う弓を何本も持っていて、曲によって使い分けている人が多いです。私は古楽器タイプの弓は4本持っています。
管楽器は、弦楽器と比べて明らかに安価に手に入れやすいです。ただしほとんどがレプリカで、オリジナルというのは余りありません。レプリカであれば、木管楽器ならこれも2~30万円で買えるものも少なくないです。構造が簡単なオーボエなど20万円以下で買えてしまいます。さすがにファゴットとなるとそうはいかないですが、しかし、モダンより安いようです。管楽器のアマチュアは、色々な種類の管楽器を持っている人が多いです。また、バロックタイプとクラシカルタイプを持っている人もいます。金管ですが、自作楽器が少なくないようです。
何本もとなると確かに買うのは大変かもしれませんが、最初の一つくらいなら何とかなる金額ではあります。ヴァイオリンなどはモダンも高いですから、驚くほどの金額ではありません。
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